こんな手すりをだれが頼んだ / 日経BP

日経ホームビルダーは、住宅の新築やリフォームで発生しがちな顧客からのクレームから得られる教訓を、「クレームに学ぶ」として連載している。ここでは、2010年8月号に掲載した内容の一部を紹介する。


 Aさんが営むリフォーム会社は、入院中のBさんから自宅マンションの介護改修を受注した。介護保険を利用したバリアフリーリフォームだ。Bさんは退院後、左手がまひした状態で車いすを使って生活する予定だった。Aさんのことは親せき筋の紹介で知った。

 すぐに工事を始めないと退院に間に合わなかったので、Aさんはケアマネジャーとだけ会って改修の方針を決めた。ケアマネジャーは病院でBさんと面談し、改修についての要望を聞いていた。

 Aさんはケアマネジャーの意見に基づいて、住戸内の段差をなくし、ドアを引き戸に替え、要所要所に手すりを付けた。自治体の補助や自己資金も使い、金額は140万円ほどになった。

手すりの形に不満

 退院して改修後の自宅に帰ったBさんから電話がかかってきた。トイレに設けたL形の木製の手すりについて、「こんな手すりを頼んだ覚えはない。病院のトイレと同じようにしてくれ」と訴える怒りの電話だった。具体的には、手すりの形をI形に、材質を樹脂製にすることを求めてきた。

(イラスト:勝田 登司夫)

 手すりをL形にしたのは、病院でBさんの状態を見て要望を聞いたというケアマネジャーの意見に従ったからだ。「なぜ、こんなことに…」とAさんは困惑した。

 ケアマネジャーもBさんから不満をぶつけられていた。Aさんが連絡を取ったところ、わけがわからずショックを受けている様子だった。Aさんはともかく自腹を切って手すりを付け替えた。

 その後、Aさんは冷静に振り返り、「手すりは退院した日に、自宅でBさんに選んでもらい、その場で取り付ければよかった。入院中は、自宅で手すりをどう使うか想定しにくかったかもしれない」と反省した。担当のケアマネジャーが多忙で疲れていて、Bさんの要望を理解しきれなかった可能性があるとも推測している。

 またAさんは、退院直後のBさんが不慣れな車いす生活にいら立ち、手すりの使い勝手に敏感になっていたかもしれないとみている。「介護改修では通常のリフォームよりも、依頼者の置かれた状況を緻密(ちみつ)に把握する必要がある」と自戒している。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大阪府行政書士会 旭東支部所属 (大阪市都島区・鶴見区・城東区・旭区)            東洋法務総合事務所の B l o gへようこそ。

当事務所は大阪府大阪市城東区にある行政書士事務所です。            建設業許可に関する全般(新規・更新申請・経営事項審査・入札参加資格審査・業種追加・決算変更届など)や電子定款認証に対応した法人・会社設立を専門に取扱う行政書士事務所です。補助金や助成金または決算などについても他士業(弁護士、弁理士、司法書士、税理士、社労士、土地家屋調査士など他多数)と提携していますので連携してサポートすることが可能でワンストップサービスの実現を目標に日々励んでおります。

ホームページに戻る                                      →  https://www.to-you-lawyer.com/  こちらをクリックしてください。

大阪府行政書士会会員 建設業許可の全般、法人(会社)設立の専門 行政書士 東洋法務総合事務所は大阪市城東区にある行政書士事務所です。 行政書士 東洋法務総合事務所のトップページに戻る
〒536-0006 大阪府大阪市城東区野江2丁目3番4号

TEL.06-6786-0008 FAX.06-6955-8923                                                                                                   お電話でのお問合せ受付時間 / 平日9:00~18:00                                 (土日祝は、原則として休業させていただいております)

タイトルとURLをコピーしました