インタビュー・安藤忠雄氏 / 建通新聞

芸術を始めとする文化の発展・向上に尽力し、著しい功績を残した功労者に授与される文化勲章に安藤忠雄氏が選ばれた。環境との調和に重点を置いた「住吉の長屋」や「ピューリッツァー美術館」などの国際的な作品群、自然環境再生を目指す「瀬戸内オリーブ基金」などの社会貢献活動、国内外での教育活動といった多岐にわたる活躍で、建築家としては、1998年度の芦原義信氏に次ぐ12年ぶりの受章となった。親授式は、11月3日の文化の日に皇居で開かれる。安藤氏に受章の喜びと、今後の目標などを聞いた。
◆受章してもなお「青春」の感性で
 第一声に「びっくりした」という安藤氏。「今回の受章は光栄だが、私はまだまだ現役で、一層仕事に力を入れたい。仕事をしている以上は、20代はじめ、建築家を志した当時の“青春”そのままの感性で頑張っていきたい」と語るとともに、「少人数で仕事をするスタイルが良かったのではないか」と振りかえる。
 自然や環境に重点を置いた作品群は「建築を通じて社会と対話し、建築文化を広めた」と、高く評価されている。「『住吉の長屋』を手掛けてから、人間の生活環境や自然との関係を考えて仕事をしてきた。来年3月に竣工する東急大井町線上野毛駅や東急東横線渋谷駅、表参道ヒルズなどのプロジェクトでも、日本が誇れる高いレベルの環境技術、建築技術を利用し、資源の効率活用や省エネルギー化を図ってきた」という。
◆世界一の技術を世界へ発信
 米国やヨーロッパ、アジア諸国と世界で活躍し、「建築を通して文化交流を果たそうという目標とプライドを持ってやってきた」
 その経験を通じて「日本の建設技術者は、建築、土木ともに世界一だ。政府は『もう箱物はいらない』というが、高品位の建築をつくり続けていかなければ、世界に誇れる日本の建設技術は廃れてしまう」と警鐘を鳴らし、「いま、建築業界は危機に面しているが、未来の建築はどうあるべきかを問いながら、今こそ建築と社会との関係について考えていかなければならない」と指摘する。
 「安全・安心で、快適に暮らせる都市構築を目指していけば、日本の国際的な存在価値が見直される。アジア諸国でも日本の建築技術に対する関心は非常に高い。日本の若者たちは誇りを持ち、もう一度立ち上がって、日本の技術を世界に発信していく気概を持ってほしい」とエールを送る。
◆独自の創造力を身に着けよ
 世界に建築技術を発信するために、安藤氏は強いリーダーシップの必要性を挙げる。現在、瀬戸内海の7島を中心に開催されている「瀬戸内国際芸術祭2010」では、伝統的な民家など、既存の生活環境を生かしつつ島全体を美術館に見立て、世界に建築・芸術の新しい姿を伝えている。安藤氏は、直島の李禹煥(リー・ウーファン)美術館の設計などを手掛けている。「構想から20年でようやく実現したが、ベネッセホールディングスの福武總一郎会長の強いリーダーシップで実現した」
 また、ことしから蓑豊氏という個性的なリーダーが兵庫県立美術館の館長に就任したことにも触れ、「こういったリーダーの存在が日本の強み。彼らとともに世界に向けて文化を発信し、見た人に『あんな建築のつくり方、都市のつくり方、自然に対する考え方があるのか』と、知的好奇心をかきたてるような刺激を与えていくことができればと思う」と述べ、「建築を通じて次代に『好奇心から新たな独自の世界を築いていく創造力を身につけるべきである』というメッセージを発信していきたい」と、目標を語った。

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