太平洋セメント 10年度1トン5百~1千円値上げ 不採算の是正めざす / 建設工業

太平洋セメントは、10年度のセメント価格を09年度より1トン当たり500~1000円引き上げる方針を決めた。セメントユーザーとの交渉を本格化し、4月1日出荷分から適用する。公共投資や民間設備投資が減少し、同社の連結ベースの最終損益は2期連続の赤字の見込み。「事業継続のためにも適正利潤の確保が必要」(上村清取締役常務執行役員)なほか、適切な維持修繕も難しくなっていることから、セメントユーザーの損益に配慮しつつ、強い姿勢で価格交渉に臨む意向だ。

 同社の値上げは4年連続。09年度は、段階的な値上げや不採算ユーザーを対象とした1000円値上げなどに取り組み、1トン当たりの平均価格は400円ほど是正できた。ただ、これまでの値上げは、石炭などの原燃料の高騰に対処するのが「精いっぱいの状況」(同)で、維持修繕費の確保を押し出しにくかった。

 セメントメーカーは、廃棄物を原料や代替燃料として利用し、製造原価を下げてきたが、セメント価格そのものが世界的に見ても低い水準に落ち着いていることで、「本来得るべき利益が得られず、赤字をかぶった」(徳植桂治社長)面がある。09年度のセメント内需は、公共投資の減少などによって、4430万トンと60年代の水準にとどまる見通し。数量減に伴って同社は、生産設備の用途転換を含めた「抜本的な事業構造改革」(同)に取り組んでおり、事業を継続するためにも4年連続の値上げに踏み切ることにした。

 ただ、セメントの値上げは、ゼネコンなどの生コンユーザーに対する生コンメーカーの価格転嫁が進まないと達成が難しい。そのため、生コンメーカーが採算性を改善できるようメーカー間のアライアンスや設備の集約に関して助言するほか、人材育成を目的とした技術支援も積極的に行う。与信や品質保証のリスクも高まるため、地域によっては流通業者を含めた商習慣の改善に踏み込む。11年度以降の価格交渉を見据え、契約のあり方も再検討する方針だ。

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