住宅エコポイントは成功か失敗か / 日経BP

当初は2010年12月末着工分までで終了予定だった住宅エコポイント。10年11月26日に補正予算が成立し、2011年も継続することになった。「成果あり」と評価したからこそ、国は継続を決定したに違いない。だが、本当に成果は上がっているのだろうか。1月14日、国土交通省は10年12月末時点の住宅エコポイントの実績を発表した。このデータを基に、これまでの住宅エコポイントの成果を検証してみたい。

住宅エコポイントの申請状況
(1)2010年12月の合計
[1]新築 2万9345戸
[2]リフォーム 4万4485戸
[3]合計 7万3830戸
(2)2010年3月8日(申請受付開始日)から12月末までの累計
[1]新築 16万7195戸
[2]リフォーム 24万2455戸
[3]合計 40万9650戸
住宅エコポイントの発行状況
(1)2010年12月の合計
[1]新築 3万4320戸(102億9600万ポイント)
[2]リフォーム 3万7183戸(20億7957万4000ポイント)
[3]合計 7万1503戸(123億7557万4000ポイント)
(2)2010年3月8日(申請受付開始日)から12月末までの累計
[1]新築 14万8546戸(445億6380万ポイント)
[2]リフォーム 20万9213戸(118億8307万9000ポイント)
[3]合計 35万7759戸(564億4687万9000ポイント)

 

住宅エコポイントの発行内訳(2010年12月末時点の累計)
新築 11万76件*1/445億6380万ポイント
リフォーム 20万5201件*1/118億8307万9000ポイント
窓の断熱改修*2 20万2218件/96億4084万4000ポイント
外壁、屋根・天井、床
の断熱改修*2
1万1342件/11億5199万ポイント
バリアフリー改修*2 4万4671件/11億6680万5000ポイント
*1 戸数は新築14万8546戸、リフォーム20万9213戸。件数は申請の件数。一括申請する場合は1件の申請で複数住戸の申請が可能
*2 各リフォームの内容を含む申請の件数(1件の申請で複数の内容の申請を行った場合の重複を含む)

新築

 住宅エコポイントが申請された新築住宅は累計16万7195戸。2010年の住宅着工数は80万戸前後と予想されているので、単純に当てはめれば、新築住宅の2割以上が一定の基準をクリアした「エコ住宅」ということになる。住宅エコポイント制度は、(施工品質までは保証していないとはいえ)省エネ性能の高い「エコ住宅」を増やしたといえそうだ。

リフォーム

 住宅エコポイントが発行されたリフォームは、窓の改修が累計20万2218件と突出して多かった。経済産業省によると、リフォーム用窓・ガラスの出荷状況は前年を大きく上回り好調だ。「内窓」「断熱」といった言葉がエンドユーザーに広く知られるきっかけになった。これに対し、外壁、屋根、天井または床の断熱改修が累計1万1342件にとどまった。断熱改修の件数の少なさは、「エコ」という名称を冠した制度としては物足りない。

 住宅エコポイントの“成果”として見逃せないのが、制度スタートを契機にリフォームの販路が家電量販店などに広がったことだ。この現象をプラスと見るかマイナスと見るかは立場によって様々だろうが、ユーザーがリフォームを考えるきっかけとなる場が増えのは確かだ。この点については、リフォーム市場全体として見れば、「プラス」の評価をしてもよいのではないだろうか。

ポイント発行状況

 ポイント発行数は10年12月末時点で564億4687万9000ポイント(1ポイント1円相当)。住宅エコポイントは工事完了後の申請であるため、2010年着工分の申請がこれからも続く。このため「2010年分のポイント発行実績」はまだ確定できない。

 ここに来て住宅工事が急激に減ったという話は聞かないので、仮に2011年3月まで現在の勢いがやや衰える程度でポイントが発行され続けると仮定してみよう。10年10月以降、新築住宅での住宅エコポイントの発行は毎月70億ポイントを超えている。10年中に着工した分のポイントが2011年3月まで毎月70億ポイント発行された場合、累計ポイント発行数は800億に迫る。住宅エコポイントの当初の予算は1000億円なので、“予算消化率”は約8割だ。予算設定の精度としては、悪くない数字ではないだろうか。

 住宅エコポイントでは、住宅関連市場をより活性化させるために「即時交換」という仕組みを盛り込んでいる。住宅エコポイントが発生する工事を行った住宅と、同じ住宅で、同じ工事施工者が、一緒に行う追加工事の費用に、そのポイントを使うことができるという仕組みだ。この仕組みはうまく機能しただろうか。

 新築、リフォームとも活用できる。スタート当初はあまり実績が上がらず、住宅エコポイントのほとんどが商品券やプリペイドカードと交換されていた。しかし、10年12月までの累計数値を見てみると、交換された住宅エコポイントの51.1%・約268億ポイントが「即時交換」で使われている。「即時交換」は、住宅エコポイントの補助エンジンとして、それなりにしっかり稼働しているといえそうだ。

 以上のように、現時点での住宅エコポイントに対する筆者の個人的な見方は「リフォームで物足りなさも残るが、全般的にまずまずの成果を上げている」といったところだ。皆さんは住宅エコポイント制度をどう評価するだろうか

当初は2010年12月末着工分までで終了予定だった住宅エコポイント。10年11月26日に補正予算が成立し、2011年も継続することになった。「成果あり」と評価したからこそ、国は継続を決定したに違いない。だが、本当に成果は上がっているのだろうか。1月14日、国土交通省は10年12月末時点の住宅エコポイントの実績を発表した。このデータを基に、これまでの住宅エコポイントの成果を検証してみたい。

住宅エコポイントの申請状況
(1)2010年12月の合計
[1]新築 2万9345戸
[2]リフォーム 4万4485戸
[3]合計 7万3830戸
(2)2010年3月8日(申請受付開始日)から12月末までの累計
[1]新築 16万7195戸
[2]リフォーム 24万2455戸
[3]合計 40万9650戸
住宅エコポイントの発行状況
(1)2010年12月の合計
[1]新築 3万4320戸(102億9600万ポイント)
[2]リフォーム 3万7183戸(20億7957万4000ポイント)
[3]合計 7万1503戸(123億7557万4000ポイント)
(2)2010年3月8日(申請受付開始日)から12月末までの累計
[1]新築 14万8546戸(445億6380万ポイント)
[2]リフォーム 20万9213戸(118億8307万9000ポイント)
[3]合計 35万7759戸(564億4687万9000ポイント)

 

住宅エコポイントの発行内訳(2010年12月末時点の累計)
新築 11万76件*1/445億6380万ポイント
リフォーム 20万5201件*1/118億8307万9000ポイント
窓の断熱改修*2 20万2218件/96億4084万4000ポイント
外壁、屋根・天井、床
の断熱改修*2
1万1342件/11億5199万ポイント
バリアフリー改修*2 4万4671件/11億6680万5000ポイント
*1 戸数は新築14万8546戸、リフォーム20万9213戸。件数は申請の件数。一括申請する場合は1件の申請で複数住戸の申請が可能
*2 各リフォームの内容を含む申請の件数(1件の申請で複数の内容の申請を行った場合の重複を含む)

 新築

 住宅エコポイントが申請された新築住宅は累計16万7195戸。2010年の住宅着工数は80万戸前後と予想されているので、単純に当てはめれば、新築住宅の2割以上が一定の基準をクリアした「エコ住宅」ということになる。住宅エコポイント制度は、(施工品質までは保証していないとはいえ)省エネ性能の高い「エコ住宅」を増やしたといえそうだ。

リフォーム

 住宅エコポイントが発行されたリフォームは、窓の改修が累計20万2218件と突出して多かった。経済産業省によると、リフォーム用窓・ガラスの出荷状況は前年を大きく上回り好調だ。「内窓」「断熱」といった言葉がエンドユーザーに広く知られるきっかけになった。これに対し、外壁、屋根、天井または床の断熱改修が累計1万1342件にとどまった。断熱改修の件数の少なさは、「エコ」という名称を冠した制度としては物足りない。

 住宅エコポイントの“成果”として見逃せないのが、制度スタートを契機にリフォームの販路が家電量販店などに広がったことだ。この現象をプラスと見るかマイナスと見るかは立場によって様々だろうが、ユーザーがリフォームを考えるきっかけとなる場が増えのは確かだ。この点については、リフォーム市場全体として見れば、「プラス」の評価をしてもよいのではないだろうか。

ポイント発行状況

 ポイント発行数は10年12月末時点で564億4687万9000ポイント(1ポイント1円相当)。住宅エコポイントは工事完了後の申請であるため、2010年着工分の申請がこれからも続く。このため「2010年分のポイント発行実績」はまだ確定できない。

 ここに来て住宅工事が急激に減ったという話は聞かないので、仮に2011年3月まで現在の勢いがやや衰える程度でポイントが発行され続けると仮定してみよう。10年10月以降、新築住宅での住宅エコポイントの発行は毎月70億ポイントを超えている。10年中に着工した分のポイントが2011年3月まで毎月70億ポイント発行された場合、累計ポイント発行数は800億に迫る。住宅エコポイントの当初の予算は1000億円なので、“予算消化率”は約8割だ。予算設定の精度としては、悪くない数字ではないだろうか。

 住宅エコポイントでは、住宅関連市場をより活性化させるために「即時交換」という仕組みを盛り込んでいる。住宅エコポイントが発生する工事を行った住宅と、同じ住宅で、同じ工事施工者が、一緒に行う追加工事の費用に、そのポイントを使うことができるという仕組みだ。この仕組みはうまく機能しただろうか。

 新築、リフォームとも活用できる。スタート当初はあまり実績が上がらず、住宅エコポイントのほとんどが商品券やプリペイドカードと交換されていた。しかし、10年12月までの累計数値を見てみると、交換された住宅エコポイントの51.1%・約268億ポイントが「即時交換」で使われている。「即時交換」は、住宅エコポイントの補助エンジンとして、それなりにしっかり稼働しているといえそうだ。

 以上のように、現時点での住宅エコポイントに対する筆者の個人的な見方は「リフォームで物足りなさも残るが、全般的にまずまずの成果を上げている」といったところだ。皆さんは住宅エコポイント制度をどう評価するだろうか

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大阪府行政書士会 旭東支部所属 (大阪市都島区・鶴見区・城東区・旭区)            東洋法務総合事務所の B l o gへようこそ。

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