岡山市が入札中止 / 日経BP

岡山市は、入札公告時に配布した設計図書のPDFファイルで、非開示にしなければならない下水道の推進工事の「日進量」が特別な操作で見られる状態になっていたことが分かり、入札を中止した。8月25日の開札の後に入札参加者の疑義申し立てで発覚。9月8日に入札を中止し、同月14日に入札を再公告した。

入札の再公告時に配布した見積もり参考資料。今回に限って、本来は非開示の日進量を開示した(資料:岡山市)

入札の再公告時に配布した見積もり参考資料。今回に限って、本来は非開示の日進量を開示した(資料:岡山市)

 

入札再公告の見積もり資料に掲載した「日進量」。中止した入札ではモニター上で見えないようにしていたが、手を加えると「4.900m」という数字が見えるようになっていた(資料:岡山市)

入札再公告の見積もり資料に掲載した「日進量」。中止した入札ではモニター上で見えないようにしていたが、手を加えると「4.900m」という数字が見えるようになっていた(資料:岡山市)

 

 岡山市によれば、日進量は入札参加者の見積もり結果に大きく影響するので非開示にしている。問題があったのは、設計図書のうち見積もり参考資料の代価表だ。

 市が配布したPDFファイルをパソコンのモニター上で見ても、印刷したものを見ても日進量の数字は表示されていない。ところが、パソコンでPDFファイルの文字をコピーして表計算ソフトなどに張り付けると、表示されてしまう。つまり、PDFファイル上では見えないだけで、文字データは存在していたのだ。

 今年1月にも市は同様のミスを犯しており、再発防止策を講じていた。その方法は、設計図書をいったん印刷した後にスキャナーで取り込み、画像データとして配布するというもの。そうすれば、ファイルから文字を取り出せない。しかし、市ではこの再発防止策を徹底していなかった。

 入札を中止したのは「高島新屋敷幹線(1工区)ほか汚水管埋設工事」。主な内容は、開削による管敷設が約247m、推進工法による管敷設が約329m。8月2日に入札を公告し、13者が入札に参加して8月25日に開札した。落札候補者に対する事後審査と同時に、入札参加者から疑義申し立てを受け付けたところ、問題の指摘があった。

 入札参加者が日進量を見たかどうかで見積もり結果に大きく影響するため、市は「公正な入札が行わなかった恐れがある」と判断し、9月8日に入札を中止した。この時点で落札決定はしていなかった。その後、14日に同じ工事内容で入札を再公告し、今回に限って日進量を開示した。着工は1カ月半程度遅れる見込みだが、完成期限は据え置いた。

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