断熱材の品薄問題 / 日経BP

2010年秋に表面化したグラスウールの品薄問題(関連記事は日経ホームビルダー2010年12月号64ページ)。その波紋が他の断熱材にも広がった。

 経済産業省は同年11月中旬、グラスウールを含む4種類の断熱材の業界団体に対し、会員各社に増産を促すよう依頼した。硝子繊維協会、ロックウール工業会、押出発泡ポリスチレン工業会、ウレタンフォーム工業会の4団体だ。

 同省住宅産業窯業建材課の課長補佐の大川龍郎さんは次のように話す。「10月ごろから、グラスウールは納材の遅延が生じる状況と聞いている。ほかの断熱材はそれほど深刻ではないが、需給がタイトになっているようだ」

 品薄の原因は何か。「住宅エコポイントなど施策の影響はあるだろう。断熱材メーカーが住宅着工戸数の低迷で生産量を抑え、在庫を持たないようにしていて、需要増に対応しにくかったのかもしれない」と大川さんは推測している。

 11月中に全国中小建築工事業団体連合会(全建連)や全国建設労働組合総連合(全建総連)は、傘下の工務店などを対象に断熱材不足について調査した。全建総連の調査結果の一部を下に掲載した。

・全建総連本部に寄せられた断熱材不足に関する工務店などの声
(2010年11月下旬時点。かっこ内は所在地の都道府県。全建総連の資料から抜粋、編集)

【断熱材の確保が困難】
・10月中旬から入手が困難な状況になってきた。価格は特に変わっていない。現在問屋に聞いても納期がいつになるかわからないと言われている。品不足から多くの業者が必要以上に注文し、それが状況をさらに深刻にしている様子。(千葉)
・10月初めにグラスウールがまず不足し、ロックウールで代用していたが、価格が2~3割高かった。現在はロックウールも手に入らない。(大阪)
・納期が確定できない。「高性能(製品)優先で普通の製品は後回し」と建材店が話していた。(埼玉)
・断熱材が手に入らず、現場が2カ月ストップしている。(福井)
・入手できない。価格は非常に上がっている。(福岡)
・手配しても納期が不明。単価は若干値上がり傾向。(群馬)
・注文してもすぐには手に入らない。納入まで2カ月かかるが単価は変わらない。(栃木)
  
ハウスメーカー向け製品の生産を優先?
 工務店などから全建総連に寄せられた回答には、断熱材が全面的に品薄というわけではないとするものもあった。

【確保に不安、異変】
・材木店が問屋に聞いたところ、断熱材メーカーはハウスメーカーの社名が刷り込まれた製品の生産を優先しているのではないか、との話だった。(埼玉)
・1カ月前(10月下旬)に、5%程度値上げをすると建材店から通知された。(長野)
・10月には通常の建材店ルートで入手できた。いまはわからない。(東京)
・納期は2カ月待ち。高性能のグラスウールのほうが入手は容易。(神奈川)
・グラスウールの代わりに採用した押し出し発泡ポリスチレンも不足気味になっている。(大阪)
【確保できている】
・建材店が在庫を確保しているので入手できる。(北海道)
・夏に一定量仕入れたので、たまたま在庫でしのいでいる。いま注文している分の納入は2011年1月中と言われている。(東京)
・不足気味だが、入手困難ではない。価格も上がっていない。(兵庫)

 全建連会長の青木宏之さんは同月、住宅の省エネ義務化を検討する政府の会議「低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議」で、グラスウール不足のため止まっている住宅建設現場が数多くあることを訴えた。「省エネを義務化するなら、まず断熱材の供給を安定させるべきではないかと問題提起した」と青木さんは話す。

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