市場原理で放置できない / 日経BP

馬淵澄夫国土交通相は1月7日の閣議後の会見で、地域の中小建設会社の保護などを柱とする建設産業再生の基本方針を発表した。地域の建設会社に向けて、事業の安定的な確保や「地域維持型契約方式」の導入を打ち出した。一方、全国展開する建設会社に対しては、海外展開支援やCM(コンストラクション・マネジメント)の制度化などを提示。市場のすみ分けを狙っているように見えるが、馬淵国交相は「業態や規模で市場を限定するものではない」と言う。今後、施策が具体的に示されるにつれて、大手を中心に反発も予想される。

建設産業再生の基本方針を発表する馬淵国交相。「今までの不作為による無責任の連鎖を断ち切る」と意気込む(写真:日経コンストラクション)
建設産業再生の基本方針を発表する馬淵国交相。「今までの不作為による無責任の連鎖を断ち切る」と意気込む(写真:日経コンストラクション)

 

 地域の建設業の再生に関する検討は、馬淵国交相の「建設市場が縮小するなか、地域の担い手である建設会社が市場の原理で淘汰されていくのを放置しておいてよいのか」という危機意識から始まった。2010年12月17日に「建設産業戦略会議」(座長:大森文彦東洋大学法学部教授)の初会合を開き、11年1月6日の第3回会合で基本方針をまとめた。

 基本方針は、「単に市場に任せるだけでは、地域が必要とする建設企業の存続は困難」との認識のもと、地域の建設会社が担う事業の安定的な確保や、「地域維持型契約方式」の導入などを検討事項に掲げた。しかし、基本方針では地域維持型契約方式の具体的な中身は示していない。

 指名競争入札の復活や地域要件のさらなる強化をイメージしてしまうが、「競争緩和や市場のメカニズムをゆがめてしまう発想は全く持っていない」と馬淵国交相は言う。馬淵国交相によれば、公共事業は今後、新設から維持管理の比重が大きくなっていくので、地域に密着した建設会社の出番が増えてくる。地域の維持を地域の建設会社に委ねられるような契約方式にするという。具体的な内容は今後詰める。

■建設産業の再生に向けた当面の基本スキーム
(資料:国土交通省)
(資料:国土交通省)

 

大手に海外展開やCMを促す

 一方、全国展開する大手や中堅の建設会社に対しては、技術力を重視する入札契約方式を続ける。また、海外事業で債権を回収できないケースが相次ぐなか、契約段階からリスクを軽減できるように支援していく。請負ではなく、CM方式で公共工事に参画することを制度化するなど、マネジメント力の強化を促す方針だ。

 基本方針の発表を受けて同日、日本建設業団体連合会と日本土木工業協会、建築業協会の3団体会長は連名でコメントを発表。地方の建設会社への配慮に一定の理解を示しつつ、「社会資本整備の的確・着実な実施という公共投資政策の本旨を踏まえた政策展開が望まれる」と、過度な地域保護や非効率な工事発注への懸念を示した。

 馬淵国交相は建設産業戦略会議の初会合で、「スーパーゼネコン、準大手、中堅、中小、零細がそれぞれの立場で意見をまともにぶつけ合えば、調整など不可能だ」と述べている。それぞれの立場の意見は聞くものの、馬淵国交相の考えを強く反映した施策を打ち出すとみられる。

 建設産業戦略会議は今後、基本方針に基づいて具体策を議論し、入札契約制度の変更など国交省内でできる施策は3月中にまとめる。建設業法などの法改正を伴う施策を含めた全体像は6月までにまとめ、12年度予算や税制改正に反映していく方針だ。

■基本方針に掲げた検討事項案

1.地域社会の維持に不可欠な建設企業の再生
(1)地域建設企業が担う事業の安定的な確保
(2)ダンピング対策等についての地方公共団体等での実行の強化
(3)透明性を確保した地域維持型の契約方式の導入
(4)国等の支援による新事業発掘や事業化の促進、新分野進出支援2.建設生産を支える技能・技術の承継の確保
(1)保険未加入企業の排除
(2)重層下請け構造の是正と直接的・安定的に労働者を雇用する企業の重視
(3)都道府県、関係省庁と連携したコンプライアンス(法令順守)の強化
(4)技術者制度の見直しと技術者の育成支援

3.大手・中堅企業による技術力・事業企画力の発揮
(1)海外展開のためのリスク軽減策の導入等支援策の強化
(2)CMの制度化等による新たな国内市場の創設、マネジメント力の強化
(3)参加企業の絞り込みと企業の成長につながる技術力等を重視した契約方式の実施
(4)民間発注工事等における建設企業の立場の強化

4.過剰供給構造の是正
(1)優れた技能者や技術者を有した企業の育成と不良不適格業者の明確化とその排除
(2)市場への参入要件
(3)企業再編・転業・廃業時の支援

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

大阪府行政書士会 旭東支部所属 (大阪市都島区・鶴見区・城東区・旭区)            東洋法務総合事務所の B l o gへようこそ。

当事務所は大阪府大阪市城東区にある行政書士事務所です。            建設業許可に関する全般(新規・更新申請・経営事項審査・入札参加資格審査・業種追加・決算変更届など)や電子定款認証に対応した法人・会社設立を専門に取扱う行政書士事務所です。補助金や助成金または決算などについても他士業(弁護士、弁理士、司法書士、税理士、社労士、土地家屋調査士など他多数)と提携していますので連携してサポートすることが可能でワンストップサービスの実現を目標に日々励んでおります。

ホームページに戻る                                      →  https://www.to-you-lawyer.com/  こちらをクリックしてください。

大阪府行政書士会会員 建設業許可の全般、法人(会社)設立の専門 行政書士 東洋法務総合事務所は大阪市城東区にある行政書士事務所です。 行政書士 東洋法務総合事務所のトップページに戻る
〒536-0006 大阪府大阪市城東区野江2丁目3番4号

TEL.06-6786-0008 FAX.06-6955-8923                                                                                                   お電話でのお問合せ受付時間 / 平日9:00~18:00                                 (土日祝は、原則として休業させていただいております)

タイトルとURLをコピーしました