関西分譲住宅仕上業協組(KSK)発足 / 建設工業

分譲マンション改修市場において、幅広い顧客に役立つ専門工事業者グループを目指す「関西分譲住宅仕上業協同組合（KSK）」が22日、発足した。大阪市東淀川区のホテル新大阪で開かれた発足記念式典には、会員企業や来賓など約60人が参加し、今後の発展を誓った。
　冒頭あいさつした草刈保廣理事長（カンサイ建装工業取締役）は「われわれが取り組んでいる分譲マンションの改修工事は全国で毎年約700万戸あり、修繕積立金は今後30％程度伸びていくという統計がある。マンションの改修は足場、防水、塗装という仕上げが中心であり、これはわれわれが生き残るチャンスが回ってきたということだ」と前置きした上で「顧客から『あそこに頼めば大丈夫』と言われる組織にしていき、成功させたい」と意気込みを語った＝写真。
　また、「キーワードは『まちの大工さん』、工事内容の目玉はオープンブック」と述べ、オープンブック（施工体制事前提出）の採用を目指していく方針を示した。
　辻信義事務局長が発足宣言を読み上げた後、来賓を代表して大阪府建団連の北浦年一会長、近畿地方整備局建政部の津田貞夫建設産業調整官、日本CM協会の岡廣樹関西支部長が祝辞を披露した。
　同組合は、マンション改修に関係する専門工事業者が互いに協力し、管理組合や管理会社、コンサルタント、設計事務所などにとって役立つ存在になることを目的とする。工事施工体制や技術の研究、組合員への工事のあっせん、組合員の工事の保証などを行う。現在の会員企業数は19社。
　今後の具体的な活動として、オープンブック方式やCM方式、コンプライアンス（法令順守）の勉強会開催、共同受注を目指した体制づくり、マニュアルの整備、瑕疵担保・完成保証の整備に取り組んでいく方針だ。