RC造の室内にシロアリ / 日経BP

関東地方で設計事務所を営むAさん。事務所を設立して最初に手掛けた戸建て住宅が近年になってシロアリに侵入されるという、苦い経験をした。

 住宅は混構造の3階建てで2000年に完成した。敷地はヤマトシロアリが出ると言われる地域にあった。Aさんは、2階以上は木造、シロアリに特に狙われやすいとみた1階は鉄筋コンクリート(RC)造を採用。その1階が蟻害に遭ったため、Aさんのショックは大きかった。

 「浴室の入り口付近からパリパリと変な音がする。見に来てくれ」。完成して約8年たったある日、建て主からAさんにこんな電話がかかってきた。

 新築時に施工を担当した工務店は建て主と疎遠になっていた。Aさんはシロアリ防除会社と共に現場を調査。浴室の建具付近に取り付けたスプルース製の木枠などの造作材が、部分的にヤマトシロアリの食害に遭ったとわかった。

 シロアリ防除会社の担当者は、「RC造4階建てのビルでも内装材がやられたことがある」と指摘して、RC造にするだけでは十分なシロアリ対策にはならないとAさんに助言したという。

 建て主はAさんと以前からの知り合いで、損害賠償などは特に求めなかった。責任の所在やシロアリの侵入経路の解明よりも、駆除を優先する姿勢を示したという。Aさんは駆除をシロアリ防除会社に任せて、蟻害に遭った個所の補修方法を検討した。駆除や補修の費用はすべて建て主が負担した。

浴室建具下枠に謎の穴

 シロアリの侵入経路について、Aさんは「コンクリートの打ち継ぎ部や配管の貫通部からだろう」と語るが、詳細は今日に至るまで判明していない。

 ただ、Aさんは補修工事中に現場で気になるものを見付けた。浴室と脱衣室を隔てる建具の下枠に、直径約2mmの穴が開いていたのだ。普段は引き戸に隠れていて見えなかった。いつ誰が開けた穴かはわからない。

 また、建具付近の床下の根太は防蟻処理が効いたのか蟻害を免れていたが、ぬれて腐っていた。

 浴室と脱衣室との間に段差を設けなかったため、建具の下枠は水はけがあまりよくなかった。「問題の穴から床下へ水が漏れ続けて、床下をシロアリが好む湿った環境にしていたのではないか」。Aさんはこう考えている。

●浴室断面のイメージ図と浴室建具付近の床のディテール
(資料:設計者への取材を基に日経ホームビルダーが作成)

(資料:設計者への取材を基に日経ホームビルダーが作成)

 

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